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Sawasdee Thailand
バンコク発小さな旅(マレーシア その1)
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バンコクからマレーシア国境までは約1,250kmの距離です。

以前に2年間に渡ってタイ語学校に通っていた時代、この距離を毎回、往復で4日かけて陸路で国境越えしました。

これは、仏暦2546年4月30日から仏暦2546年5月2日(西暦2003年)にかけてのマレーシアへのビザ書換えの旅の様子です。

   国境行きの列車
バンコク発スガイコーロック行き バンコクからマレーシア国境の町であるスガイコーロック行きの直通列車は1日2本運行されています。 いずれも寝台車が連結されている列車で、私が乗ったのはバンコクを午後12時40分に出発する快速寝台列車の2等エアコンなし寝台でした。

車両の外側にかかっている看板に車両号数が示されていますので、自分が乗る車両がどれなのかすぐにわかります。

列車に乗り込む前に駅構内の売店で飲み物とタバコを買っておきます。市中で買えばクローングティップが35バーツ(当時)であるのに対し、 駅で買いますと40バーツもします。

   タイ南部の自然の中を行く
列車は定刻に発車しました。バンコク市内を抜けるまでは列車は時速50km以下のゆっくりした速度で走りますが、チャーゥプラヤー川の 鉄橋を渡った頃からスピードを上げ、時速100km位のスピードでタイの国土をを南下します。

列車はひたすらに走り続けますが、乗っている私は何もすることがありません。ザックの中に入っている本を読むのにも飽き ただぼんやりと窓の外を見ているだけです。車窓から見える椰子、バナナ、マンゴスチンなどの木に見飽きたら車両の 連結部のところに行ってタバコに火をつけます。

日本の列車とは違って連結部分が蛇腹で覆われていなく、ただ手すりがあるだけなのでかなり危険な感じを受けますが、列車内で 唯一喫煙できる場所となっています。
車窓からの風景
   世界の車窓から
20両編成の列車 列車は全部で20両編成です。

連結されているのは、(1)1等車(すべて個室)(2)2等エアコン寝台車 (3)3等エアコンなし寝台車 (4)2等エアコン座席車 (5)2等エアコンなし座席車 (6)3等車の全部で6種類の車両です。それ以外に食堂車があります。 この列車の3等車にはエアコンが付いていませんでした。(最近では3等でもエアコンが付いている車両があります。)

列車がカーブにさしかかった時に顔を窓の外に出してみると、列車がきれいな弧を描いて走っていくのがよくわかります。まるで テレビ番組の「世界の車窓から」のようです。
途中の駅に列車が停車すると食べ物を売る物売りが乗ってきます。飲み物もちゃんとありますので、あえて出発前の忙しいときに バンコクで買う必要もありません。缶入りのソフトドリンクの価格は20バーツです。

列車が駅を出発しても物売りは列車から降りずにそのまま列車に乗って次の駅まで行きます。 田舎はバンコクよりも物価が安いですので、バンコクで25バーツが相場であるクラパゥ・ムーサップ(豚肉とバジル炒めごはん)が 列車内では20バーツでした。時々、ポットを片手に暖かいネスカフェを売る売り子も現れ、コーヒー好きな私には好都合でした。

夜7頃になると、各車両に1人ずついる車掌がベッドメーキングに来ててくれます。1車両にあるベッド数は32床ですので車掌も 結構重労働です。この時は私は上段のベッドでした。ベッドメーキングがすむと、まだこんな時間だというのにもうタイ人にとっては 真夜中なのか、みんなそそくさとベッドに入って寝てしまいます。それに連れられるようにして私もベッドに横になりますが、 車輪の音が気になってなかなか眠ることができません。

ベッドと通路の間はちゃんと仕切りとしてカーテンがありますので一応のプライバシーは確保されます。ただ貴重品だけは盗難防止の ために絶対に枕元においておきます。寝る前に網棚に上げた荷物を自転車のチェーン鍵で縛り、それをぐるぐるに網棚の枠に 縛り付けておきました。
   ハート・ヤイ駅に到着

翌日の朝、6時40分に定刻より少し遅れてタイ南部最大の街であるハート・ヤイに到着しました。

まだ眠気が抜けきらない頭で列車を降りてホームに出てみると、ここにもたくさんの物売りがホームを往来していて、腹が減って いる列車の乗客に向かってダミ声を張り上げています。

ここハート・ヤイまで来ると、マレーシアとの国境にかなり近いのでイスラム教徒の姿が多くなるのに気付ききます。特に女の人は頭に 赤や黄色やピンクや紫というような色とりどりのきれいな布を巻いているので異教徒の私から見ても、それがイスラム教徒であると すぐにわかります。

また売り子が売っている食べ物もかなりマレー色が濃くなって、鶏の炭焼きであるカイヤーングなどは、 ターメリックの色で真っ黄になっています。
ハート・ヤイ駅ホーム
ハート・ヤイからスガイコーロックまでは3時間です。

乗客の大半はハート・ヤイで降りてしまったため、列車の乗車率は20%ほどです。車掌がベッドを片付け始めていますが、 乗客がもうほとんど降りてしまっていますので、特に急いでベッドを片付ける必要もなく、ダラダラとした仕事ぶりです。
   国境の駅に到着

スガイコーロック駅舎 バンコクから21時間かけての列車の終点ナーラーティワート県のスガイコーロック駅に到着です。

ここまで列車に乗ってきた乗客の少なさとは対照的に、駅前ロータリーで待ち構えているモタサイの運ちゃんの数が異様に多いです。

まだ帰りの列車の切符を買っていなかったので2日後の切符を駅の窓口で購入しました。ここまで乗ってきた車両と同じ2等寝台、 ただし帰りはエアコン車にしました。価格は727バーツでした。

今日はこのまマレーシアに入国し、コタバルまで遊びに行って、そこでは宿泊せずにすぐにそのままUターンしてタイに入国、 そしてスガイコーロックに泊まるつもりです。 したがいまして、今からすぐにスガイコーロックの町で宿探しをしてもいいのですが、まだ昼にもなっていない時間です。 夕方までにはマレーシアから帰って来ることができますので、モタサイの運ちゃんにマレーシア国境まで20バーツで行ってくれるように交渉します。
   国境までの道

タイ・マレーシア国境までは一本道です。歩いて約15分、モタサイに乗れば2分で到着します。

通りを走っている車はタイナンバーの車に混ざってマレーシアナンバーの車もちらほらと見かけます。詳しいことはわかりませんが タイ・マレーシアの両国の国民は車に乗ったまま自由に国境を通過できるようです。

この日はたまたま金曜日で、イスラム教の国であるマレーシアにとっては休日にあたるため、通りを走っているマレーシアナンバーの 車が前回来たときよりも多いような気がしました。
マレーシア国境への道
   タイの入出国管理事務所

タイ側イミグレ タイ側の入出国管理事務所です。

ここでパスポートにタイ出国のスタンプをもらいます。タイ出国のスタンプがないと当然のことながらマレーシアに入国できません。

タイから出国する者は4番から6番の窓口、タイに入国する者は1番から3番の窓口に行きます。

暇そうにしている係官がパスポートのID情報をコンピュータに読ませ、不法滞在でないかチェックします。 何も問題がなければ出国手続きは1分で完了します。
この後、両国の国境である幅50mほどのコーロック川の橋を徒歩で渡ってマレーシアに行きます。両側2車線ある橋で、車やバイクが 途切れることなく通行しています。
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