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タイ語の習得

目次  

  1. タイ語の習得方法
  2. タイ語学校の選択
  3. タイ語能力検定試験
  4. タイ語漬けの毎日
   タイ語の習得方法

思いつくままに述べるとタイでタイ語を勉強するにあたって、次の3通りの方法が考えられると思います。つまり、
  1. 独学する
  2. タイ人の友達や知人などに教えてもらう
  3. タイ語を教えてくれる学校に通う
という方法です。

この他、タイ語が上手な在タイ日本人に教えてもらうという方法もありますが、ここではそれは除外します。


→ 独学する

最もお金がかからない方法です。

自分でタイの教科書販売店に行って適当に自分に合う教科書を買ってきて、 それを家で、時には外にある喫茶店やファーストフードで開いて黙々と勉強する方法です。

周りにいるのはタイ人ばかりですので、時には誰かをつかまえて質問することもできます。

タイ人は人懐っこいですので、人がタイ語を勉強しているのに気付けば喜んで教えてくれると思いますが、 やはりこの方法は相当に忍耐力を必要としますし、理論に基づいた正確な発音が身につきません。


→ タイ人の友達や知人などに教えてもらう

先生役のタイ人がよほど外国人へのタイ語教授法に優れている必要があります。

日本語フリーペーパーに目を通すと「タイ語教えます。家庭教師歴5年」などという広告を頻繁に見ますので、 そういう情報源から探すのもいいかもしれません。

ただ、ある程度教えてもらっているとナァナァになってくることが多いようで、授業料の支払方法や授業時間については 生徒である自分の方でシビアになっている必要があります。


→ タイ語を教えてくれる学校に通う

最も一般的な方法だと思います。

現在、バンコク市内だけでなく北部チェンマイ県やプーケット県にもタイ語学校があり、 生徒から見れば逆にどの学校で勉強すればいいのかという疑問が生じてきます。

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   タイ語学校の選択

タイ語学校での授業は基本的に英語またはタイ語で行われます。

生徒がすべて日本人であるとは限りませんので授業中に日本語を使って教えることはできません。英語と言っても何も高度なレベルを要求されるわけではなく、簡単な日常生活レベルの 英語(高校レベル)ができれば何も問題ありません。

なお、例外的にソーソートー(タイ日経済振興会付属タイ語教室)では生徒が全員日本人ですので日本語を使った授業を受けられますが、 私が学校を見に行った印象で語れば、日本人駐在員夫人の友達探しの場と化している感が強く、 タイ語をマジメに勉強しようとする者にとっては不適であるという話も聞きます。

大まかに言って、タイ語学校で行われている授業のタイプには2種類あります。

一つはグループレッスンと呼ばれるもの、もう一つは個人レッスンまたはプライベートレッスンと呼ばれるものです。

それぞれに一長一短があり一概にどちらがいいと結論つけることはできませんが、その長所短所を表にしてまとめると次のようになります。

(タイ語学校の長所と短所)
  長所 短所
グループレッスン
  • 授業料が安い
    (80時間で6,000B)
  • 友達を作りやすい
  • コース開講時期が決まっているので場合によっては開講時期まで待たないといけない
  • 授業時間に融通が利かない
  • 出席欠席に厳しい
プライベートレッスン 
  • 他の生徒のことを気にする必要なく勉強できる
  • 授業時間が比較的自由で、自分の都合に合わせられる
  • 授業料が高い
    (30時間で9,000B以上)
    土日を含む場合は割増料金になる場合もある
  • 先生とナァナァになってくる


→ グループレッスン

グループレッスンの場合、多くの学校で1授業単位(Term ターム)を80時間と定めているようで、1日に4時間の授業を 合計20日間でこなすことになります。

授業のレベルは最も簡単なレベル1から新聞読解レベルのレベル6まであり、 ひとつのターム(つまり80時間)でひとつのレベルをこなします。

順調にいけばレベル6を終了するまでに6か月を要する計算になります。

ひとつのグループ内の生徒の数は5人から10人程度のようで、一緒に勉強している生徒のやる気をそがないようにするために 出席欠席が厳しく、1ターム内に3回欠席した場合、翌月も再度80時間同じレベルを勉強しないといけないとか、遅刻3回で 欠席1日になるなどの決まりがあるようです。

また、タームの開始時期があらかじめ学校の年間スケジュールで決まっているために、申し込みの時期が悪いとそのタームが 開講するまでの間待たなければなりません。

ただ、一緒に勉強しているほかの生徒と知り合いになることができ、友達ができやすいという長所があります。


→ プライベートレッスン

それに対し、プライベートレッスンはかなり気楽です。

授業料が高いことにさえ目をつむれば、自分の都合に合わせて授業時間を 決められるという長所があります。

たとえば急に体調を壊して学校を休まなければならないようなとき、授業が始まる時間までに 学校に電話すれば、明日以降の授業に振り替えてもらえます。

さらに他の生徒のことを気にすることなく勉強に集中できるというのも長所です。

グループレッスンだとどうしても他の生徒が話すタイ語が気になり、 時として劣等感に陥ることもあるでしょうが、プライベートレッスンの場合は先生1人生徒1人ですので、わからないことはその場で わかるまで先生に聞くことができます。

短所としては、学校によっては先生と生徒がナァナァになってくるということがあげられます。学校らしくないとでも言うのでしょうか、 言葉を変えればアットホームということになるのですが。


私なりにどちらがいいのかを結論付けるならば、初級のうちはプライベートレッスン、中級以降のレベルまで進んだらグループレッスン というのが理想だと思います。なぜなら、タイ語は発音が極めてむずかしい言語だからです。

ここではタイ語の細かい発音については一切触れませんが、例えばタイ語の母音には23の音があります(日本語は5個)。

仮にグループレッスンに通った場合、先生は一度に複数の生徒を教えないといけませんので 個人の発音を矯正することにはあまり気を配ってくれません。

その結果おかしな発音を覚えてしまい、理論としてはわかっているんだけれども街に出てタイ人と話をするときに何度でも聞き返される という本末転倒の結果を生じます。

発音は習い始めの時期でないと正確に覚えることができません。後になって直そうと思ってもなかなかできるものではありません。

そのために、最初のうちはプラーベートレッスンに通って先生と1対1で授業に臨み、正確なきれいな発音ができるようになるまで 教えてもらうというのが正しいタイ語習得の方法であるように思えます。

そして、発音を完璧にマスターして文法もある程度わかってきたところで、自分のタイ語レベルが果たしてどれくらいのものなのか ということを知る意味でグループレッスンにするのが理想だと思います。

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   タイ語能力検定試験


(ポーホック合格証)
毎年12月に、タイ國文部省が主催する「外国人のためのタイ語能力検定試験(通称ポーホック)」が行われます。

(ポーホックとは「小学校6年生」という意味)  試験の正式名称を「タイ國文部省教員認定試験」といい、 これに合格するとタイ國内の公立学校で先生をするための申請ができるというものです。

でも、実際にはその文字通りの解釈はされていなく、もっぱらタイ語を勉強している者にとっても実力試験的なものになっています (タイに進出している日系企業の求人を見ても、このポーホック合格についてあれこれ云々記してある求人を見たことがありません)。 しかし実際のところ、この試験を目標にしてタイ語を勉強している学生も多いわけでして、そういう意味では個人的に言って大変意味のある試験だと思います。

以前はタイ國文部省が認定するタイ語学校の推薦がないとこの試験を受験することができなかった(らしい)のですが、今は申し込みさえ すれば誰でも受験することができます。(タイ人は一部の例外を除いて受験できません)

仏暦2545年の試験の申し込みに必要な書類は以下の通りでした。

  1. パスポート
  2. パスポートのコピー
  3. 受験申し込み用紙(文部省に置いてあります)
  4. 自分の住所と名前を書いた郵便葉書 2枚
  5. 写真(4cm*6cm)2枚
  6. 受験料 300B

受付期間は毎年10月初旬の約10日間で、本人が直接に文部省学芸局に申し込みに行くか、または郵送で申し込みます。 (詳しい日付はちょっと記憶にないです。文部省学芸局に行けば詳しいことを教えてくれます。)

こちらに文部省学芸局が発表している出題基準などをまとめてあります。

試験当日は男はカッターシャツにズボン、靴、女はブラウスにスカート、靴という格好でないといけません。

また、女の人のズボン履きはダメです。 なぜなら、タイでは女の人は常にスカート(昔の巻き布の由来する)が正式な身だしなみとされているからです。

もしも仮に品位を損なうような服装で試験会場に入ろうとすると入場を拒否されるか、または服装が不適切ということで
5点減点されます。

試験間近になると受験生の間では「試験当日は一般のタイ人の学生みたいにカッターシャツやブラウスの色は白でないといけない」という デマが流れますが、品性を損なわない限り特に色の指定はないということです(文部省職員談)。 クリーム色や水色といった薄い色であれば問題ありません。

試験の内容はは会話、読解、筆記の3要素から構成されており、レベル的には中学2年生程度のものではないかと思われます。 具体的には以下の部分から成り、問題文はすべてタイ語で書かれています。


→ 作文 (配点30点 1時間)

試験の核ともなる一番大切な試験で、与えられた題に基づいて25行程度の作文を書くというものです。文章はちゃんと起承転結から 構成されていなければならず、自分なりの考えをきちんとまとめて文章に綴るというのはかなりシンドイです。


→ 手紙 (配点20点 45分)

○○に住んでいる△△さんに□□の主旨で手紙を書きなさい、というものです。両親や先生や友達など、相手の立場に よって接頭辞と接尾語が違い、更にはタイ独特の手紙の書式がありますので、そのあたりも完全に頭に入っていなければなりません。


→ 読解 (配点20点 30分)

与えられた文章を読んで、質問に対する答えを4択の中から選ぶというものです。質問は全部で20個あり、まともにやっていると時間が 足りません。


→ ヒアリング (配点20点 30分)

試験官が読み上げる30行ほどの文章をを一字一句間違わずにヒアリングして書き取るという試験です。 書き取る速度以上に読む速度が速いので、日頃からタイ文字を早く書く練習が必要です。


→ 会話 (配点10点 10分)

与えられた3種類の問題文の中から任意の1種類を選択し(問題文は裏返しに試験官の机の上に伏せてある)、それを音読した後で、 試験官がその問題文に関係する質問を数個するのでそれに答えるというもの。仏暦2545年の試験では質問はなく音読だけでした。

すぐ後ろで他の受験生が待って聞いているため、ある程度の度胸が必要です。

仏暦2545年12月1日に行われたポーホック試験の問題内容は次のとおりでした。


→ 作文

「私のいい人」という内容で、20〜25行の間であなたの思うことを述べなさい。

→ 手紙

あなたはバンコクで働いています。自分の近況を、タイの田舎に住む友人宛てに伝える手紙を書きなさい。 その中で、友人の近況についてもたずねなさい。

また、新年に5日程度の休みが取れたら、その田舎にいる友人を訪問して友人宅の近くの重要な場所に遊びに行き、 そこでの人々の暮らしを見たいという内容を盛り込みなさい。

→ 読解

問題文の内容のうち2つは「テニス」「禁煙法」に関する内容、あとの2つは覚えていません。

→ ヒアリング

内容は忘れました。野菜や果物の固有名詞が多かったです。

→ 会話

私が選んだ文章はナコーンラーチャスィーマー県にあるカーォヤイ国立公園の話でした。固有名詞が多く 「この単語って何と読むのかな?」と途中で考えました。


合格発表は試験から2か月後の翌年2月上旬です。合格、不合格に関わらず文部省学芸局より合否が葉書により通知されるので、 合格していた場合はその葉書とパスポートを持って自分で文部省まで合格証をもらいにいきます。

合格証を受け取る場所は、以前に試験を申し込みに行った場所と建物は同じですがフロアが違うので、 あれこれ迷っているよりも人に聞いたほうが早いです(合格証1階事務所で受け取ります)。

なお、インターネット上のタイ國文部省サイトでも発表されるということで、毎日欠かさず チェックしていたのですが、いつになっても合格者の名前は掲載されませんでした。

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   タイ語漬けの毎日

私の場合で語れば、ポーホックが終わるってやっとこれで自分の好きな勉強ができるという感じで、以前から勉強したいと 思っていたタイの法律と社会学、そしてタイ語の音声学を勉強することにしました。

とは言っても、学校側にそういったテキストの準備がまったくありませんので、自分で大学の構内にある学生向きけの本屋に 出かけていき、どれがわかりやすく書いてあるかなぁと一冊ずつ手にとって品定めしなければなりませんでしたが。

この頃から私のタイ語漬けの毎日が始まったような気がします。大学のテキストに出てくる小難しい単語を必死で覚え、 さらに正確に綴れるように何回もノートに書きました。その結果として、程なくして辞書を引きながらですが タイ語の新聞を読んだりするのにさほど困ることもなくなりました。

(社会学の教科書)

個人差にもよりますが、タイで生活する中でタイ語を習得しようとする場合、習得の進捗度は次のような感じだと思います。
  • 2か月で、買い物をしたり道を尋ねたりするのに困らないレベル
  • 半年で、日常生活にあまり困らない程度、街の看板や広告が何となく読めるレベル
  • 1年で、テレビのニュース番組がそれとなくわかり、政府公告やパンフレットが読めるレベル
  • 1年半で、テレビのニュースやドラマがわかり、新聞が辞書なしで読めて日常生活に何も困らないレベル
日常生活に困らないと言っても必要があってタイ人と話をしているときに、時にその人の訛りがすごく、何を言っているのか はっきりと聞き取れないことがあり、そういうときは非常に困ります。^^;

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